2010年10月31日日曜日

ハロウィンのお話

サンコンさんからハロウィンの物語が届きました。
ちょっとした休憩タイムをどうぞ。。





「ハロウィン仮装パーティ」



10月31日。今日はハロウィンの日。この日は死んだ霊が家族に会いに来たり、精霊や魔女がやってくる日だと信じられていた。しかし最近では、そんなお化けたちもすっかり愛らしい姿になり、各地でお祭り的に盛り上がる日となっていた。
今日、加藤家でも友人を招いてハロウィン仮装パーティを開く予定になっていた。たまたま休日なのもあり、開始時間は午後の一時からとなっていたが、まだ30十分前にも関わらず、すでに人が集まりだしていた。参加者の入場資格は、みんな仮装をしてくること。来る人来る人、全員が何かしらの仮装をしている。ぱっと見ただけでは誰が誰だかわからない。しかし、来場者はあえて名前を名乗ったりはしなかった。それぞれのキャラを楽しんでいた。
招待した加藤家の人たちは、前日から会場作りに精をだしていた。庭先にはたくさんのお化けやかぼちゃなどを飾りつけ、こどもたちが来ることもあってカタカナで「ハロウィン仮装パーティ」と書いた看板を掲げたりした。文字の周りにも、文字を埋め尽くすように、たくさんのお化けが描かれていた。今日のパーティに参加する人数は18人。次々と人は集まり、パーティがはじまった。まず、吸血鬼に扮した加藤家のお父さんが開会のあいさつをした。
「今日は我が家のハロウィンパーティにお集まりいただき、まことにありがとうございます。皆さま、素敵なお召し物でお越しくださって本当にすばらしいです。せっかくですから、今日は普段の名前は捨て去って、この最高のパーティを楽しみましょう」
会場から拍手が沸き起こり、そのまま乾杯が行われた。
パーティは大盛り上がりで進行していった。みんなそれぞれに好きな飲み物を飲み、次々と手作り料理も出されていった。そんななか、魔女に扮している加藤家の長女が異変に気付いた。
「あら、また足りないわ。今度はケーキが一つ足りてない。さっきは人数分に切ったパイも足りなかったし。おかしいわね」
長女のぼやきをとなりで聞いていたお父さんが、会場の人数を数えだした。
「あれ、おかしい。今日は全部で18人のはずなのに、19人いる。もう一度数えてみよう」
お父さんと長女はまた人数を数えなおしたが、やはり19人いる。会場内にいるお客たちも、二人の様子に気付きだした。どうやら人数が一人多いことがみんなに伝わりだした。しかし、相変わらず全員が仮装をしているので、誰が誰だかわからない。妙な不安感が一気に会場に広まった。それを察したお父さんは、大きな声で会場に呼び掛けた。
「みなさん、楽しいパーティの途中に失礼いたします。本日お越しくださったお客様に、私が把握していない方がいらっしゃるようだ。ぜひお顔を拝見したいので、皆様、一度全員で仮装を脱いでみましょう」
参加者は次々と頭にかぶっていたものを脱ぎだした。お父さんはその一人一人の顔を見ていき、家族が招待した人だと確認していった。しかし、最後に狼男のかぶり物を脱いだ人物に、驚きの声をあげた。
「おや、あなたは・・・」
その中年男性は、近所に住んでいる人だった。しかし特に親しく付き合っているわけでもなく、今日のパーティにも呼んだ覚えはない。妻に確認の意味を込めて顔を向けてみたが、妻も首を横にふっている。その中年男性は、会場のみんなに見つめられながら、小さく話し出した。
「すみません、わたくし近所に住む八口ともうしますが、昨日、外の看板を拝見しましてハロウィン仮装パーティを八口家イン仮装パーティと読んでしまいまして・・・。文字の周りにお化けがうじゃうじゃいたものですから読み間違えちゃいまして・・・」

おわり


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今日は、なっちん邸でハロウィン・パーティーが開催されています。
そこから着想を得てこのショートショート(オチのあるごく短い小説)を書いたそうです。
今日のパーティーは、みんな仮装したりオレンジの何かを身につけてワイワイするんだそう。
なっちんから、ジャック・オー・ランタンの顔をミカンに描いてる写真が届きました。なんだか和製でほのぼのしております。

2010年10月26日火曜日

ダンテ・マルオニ

吹きガラスの作家さんです。
よく皆さんが目にすると思う、下町ガラス職人さんが風鈴を作る光景と同じ技法です。

吹きガラスは、大きな作品を作ることが可能で、色も豊富なのが特徴です。
作業するためには、補助となる人が必要です。
長いサオに溶けたガラスを巻き付けて、ふいたり、のばしたり。
人の手の長さでは、長いサオの先にあるガラスに触れられないこともあるためです。

ちなみに、私がやっているバーナーワーク。1人で作業できるのが特徴です。


その吹きガラス作家”ダンテ・マルオニ氏”

私が最初に教わったガラスの先生から、私好みのガラスがあるよと教えてくれたのが出会い。マルオニ氏に会った事もなければ、作品を間近で見た事もないけど、その造形美に一目ぼれ。

完璧なシンメトリー。ラインの美しさ・・・憧れます。
本来、透明なガラスが好きな私ですが、マルオニ氏の色ガラスは別格。

いつか実物の作品を見てみたいと思う作家さんの1人です。

皆さんも、その世界覗いてみてください♪


ダンテ・マルオーニ
http://www.dantemarioni.com/index.php



いじり


がく:
いやはや、ホームページのトップ写真からして「ダンテ」って感じですね。こう、重厚なイメージでなんとなく言ってますけど。
人ってやっぱりそれぞれ好みのツボに違いがありますね。イジリは完璧なシンメトリーにうっとりするわけですが、僕はアシンメトリー(非対称)に惚れてます。でも、ダンテ氏の葉っぱと羽が合わさったような花瓶は個人的に好きです。
こう、彼のガラスを見ているとですね、あやしい儀式で煙が出てきてアラジンの悪役が使ってそうな花瓶がありましてね、なんか呪術的ムード。
拡大写真を見ると、どれもこだわりが凝縮されています。
こだわりが凝縮されていると、じっと見入ってしまいます。魔法のようです。
自分の作品にも、こだわりを凝縮させれば魔法が使えるようになってるかも。
「じっと見ちゃう」魔法。習得したいです。

2010年10月25日月曜日

ようこそ ようこ

ようこが展示会に参加します。
弾き語りと、もしかしたら写真で! 写真うまいです。びっくり。
ようこのブログをご紹介します。
もう何回も見ました。
写真もコメントも素直に人間味が出ていて、とても好感がもてます。

http://tanabota.petit.cc/

我が家はこのブログを見て、にわかにカメラ欲しい熱があがりました。
写真だけでなく、コメントをそえることで、写真って味わいが増すんだって教えられました。
写真は撮った本人は状況をよく知ってるんですが、見てるこっちは何も知らないので、せっかくの写真も味わいきれないなーと思ってきました。
コメントをそえることで、撮影者の気持ちで写真をもう一度のぞくことができます。想像だけではとても知り得ない微妙なニュアンスを言葉が引き出すんですね。
「いやいや、写真だけでメッセージを伝えきらなければいかんよ」
という声も聞こえてきそうですが、メッセージなし部門もメッセージあり部門もおもしろいんですね。言葉のない世界を楽しむ部門と、状況を楽しむ部門と。
写真って、どこまでも追求できそうな興味深いジャンルですね。


イジリ:
ようこさんの写真見たよ〜。
どれも温かさを感じる素敵な写真。
心がホンワカする優しい写真ですね。
お部屋の雰囲気も素敵だし、お花やお料理の写真も素敵。
こんな素敵な家族なら、間違いなくイイ子に育つはず!

私のmy工房は、昭和を感じるアンティークなお部屋だから模様替えしてみようかな(笑)

2010年10月23日土曜日

夜の丘をのぼろう会

「夜の丘をのぼろう」
君がそう言ったので
夜のお散歩

星と雲と 君たちの足音
かすかな灯りで
いっぱい見える


森のテラスで

庭の散策

お家 散策


和室には掘りコタツもあります



   まったり寝転がったり
グランドピアノ弾いたり

雨が降ったら 会いにいこう


雨 雨 雨で
やど探し
だれかのもとで
雨宿り

2010年10月21日木曜日

おじさん夢ごこち


夢うつつ
おじさんが手品の練習をしている
鳥も おじさんの心も お客さんの心も
舞い上がる演技ができるように

夢ごこちになれるよう
今はまだ 練習中

2010年10月17日日曜日

nao




なおちゃん登場です。
無類の足フェチを自任する優しいお姉さんです。
あんまし変なことを言うと怒られるので、このへんにして…。
イラストの解説をいただいたのでご紹介します。

左:アフリカンな女の子が描きたくて描いてみました。
中:ギリシャ神話の水の女神を想像して描いてみました。
右:音楽を聴きながら宇宙を感じるみたいな。

短いっす。説明。
恥ずかしがり屋でなかなか登場してくれませんでしたが、今宵デビューです!
編み物もするそうなので、次回は編み物のお便りが寄せられるかもしれません。
楽しみです。

2010年10月14日木曜日

フランスの裏庭

イジリの絵の先生のリンクにフランス在住の料理研究家の方のブログがありました。
もうご覧になりましたか?
宮内好江さんという方です。

http://happy.ap.teacup.com/123789/

ここではフランスの日々をのぞき見ることができます。
素敵な瞬間を切り抜いた写真がたくさん!
もう気に入りました。うっかりフランスを旅行してる気分になってきます。
散歩の動画もあるので臨場感たっぷり。
料理もすばらしい盛り付けのものばかりで、そのセンスにため息が出ます。
ああフランス……。なんて おされ なんざましょ。
フランスはご飯がおいしいんですよね。
フランスパンだけとっても、かじってて幸せですもん。

誰かの目で世界を見るのも楽しいですね。
気づかない視点からいろいろ見せてもらえます。

絵もガラスも音楽も料理も、作品は知らない世界への誘いなのかもしれません。
もっとひたっていたい世界を表現できるようにと、目指す境地に果てはありません。
それもまたうれしいことです。

2010年10月13日水曜日

ろうそく 贈ります

梢どんからお写真が届きました。
手作りロウソクです。
船で同じ部屋になったセナハちゃんの結婚のお祝いに、梢どんはロウまみれになって夜なべしたわけです。












淡い色がとてもなめらかでキレイ。手前左のはクッキー入りのアイスみたいでおいしそうですね〜。バラのトッピングがポイントですよ。見事にバラです。
右のはイチゴチョコをコーティングしたケーキみたい。
そして左うしろには彼女たちの絆の数字が浮かびます。












左のロウソクは紫の波にゆられた白い船ですね。
ロウで波を作るとは、どうやるんでしょう?












波が嵐で渦となり柱となり……その上に船が……!
あぶないいぃ
船と月がのどかですね。うしろのワンちゃんものどかです。

結婚披露宴でこのロウソクをつける。
うれしいですね。どれも本当に色合いが淡く優しい。
気持ちの込められた贈り物は、いつでもあたたかいです。



梢どんからお手紙が届きました。
2番目の写真の波は「アイスキャンドル」と言うそうで、ロウを固める時に氷を入れて、溶けたロウと氷がからまって、穴が開いたりウネウネになったりして波のようになるんだって! おもしろそうですねー。波の部分はサトミちゃんが作ったそうです。
「ロウソクはお菓子作りの要領で作りました。香りもついてて思わず食べたくなるよ〜。手作りは2度と同じものが作れない奇跡的なところがいいよね!」
だそうです。確かにそう思って作ると、やりがいが違いますね。
いやー、私も一時期お風呂に入る時に大きなキャンドルをつけてまったりしてたんですが、溶けたロウを水に入れて遊んでいたら、へんちくりんな形にロウが固まって楽しかったですね。「偶然」と一緒に遊びながら何かを作っていると、子供と変わんない状態になっちまいます。

2010年10月12日火曜日

もろこし

とあるギャラリーで、偶然知り合ったことがきっかけで、1年程前から絵画を習い始めた私(イジリ)。

最初は水彩画を教えてもらっていたけど、最近は”パステル”にはまっています。
チョークとクレヨンを足して2で割ったようなパステル。
絵の具と違って、紙にのせたパステルを指で撫でるように混ぜて、色を作り出せるところが面白い。

先日、教室で描いた”とうもろこし”

紙のど真ん中に描いてしまい、ちょっと・・・大分(?)単調な作品になってしまったかな。
もう少し”とうもろこし”の配置を変えると、画面に面白みが出てくるそうです。

自由に自分が感じたものを絵にすればいいと聞くけれども、そう簡単なものじゃない。
自分の中でテーマを決めて、バランスのよい配置を考えて・・・描いては遠くから絵を眺めて、また描く。。。
それでも納得のいく絵にはまだまだ届かず。描くって難しいなぁ〜。



絵画教室の先生”山下京子先生”のHP

http://www.kyokoyamashita.com/

色とりどりの明るい油絵は、可愛くて、優しい気分になれる作品です。
ぜひ皆さんも覗いてみてください。


ガクより:個人的にはこのツブツブ具合が好きです。まるでクリムトのような配色と形。じーーっと見ていると、僕はこのツブツブが部屋に見えてきます。小人やイモムシをプラスしたくなっちゃいますよ。道路やトンネルや橋なんかを付け足して、もろこし村にしてしまいたい。
イジリの先生の作品も色の組み合わせの妙が素晴らしいです。僕はカラーの作品を作るのが苦手なので見ていると発見がたくさんあります。
なにより、ていねいに描いているのが伝わってきて自然と好感がわきます。
ていねいな作品を見ていると安心な気持ちです。

2010年10月3日日曜日

花コサージュ



エコで可愛い、布の端切れで作った”花コサージュ”

私(イジリ)が習いにいっている絵画教室の先生から伝授。

布を折りたたんで、端をザクザク波縫い。
糸をギュッと引っ張って、ギャザーを寄せてると花びらが出来上がり。
布をジョキジョキ切って、クルクル丸めたら花芯の出来上がり。
後は、2つのパーツを合体させて、裏にピンを取り付ければアッという間に”花コサージュ”の完成。

洋服の余り布や古着などを再利用して、自分だけのコサージュを作ってみませんか?

ご希望の方、アート展で詳しい作り方教えますよ♪