2010年2月12日金曜日

「構図」って何?

「構図」の本をご紹介します。


「巨匠に学ぶ 構図の基本」
  視覚デザイン研究所 1900円+税




 なんだか固そうなタイトルですね。
 でも、中身はぜんぜん固くありません。とてもフレンドリーな内容になってます。わかりやすいです。
 有名な絵画を題材に、「本来の名画」とその名画にわざとダメな加工を施した「ダメ名画」と見比べながら、構図のことを勉強していけます。どのページにもフクロウさんが出てきて、ほのぼのとした的確なコメントをつぶやいていて、作品の理解を助けてくれます。この絵のどこがイマイチなのか、どこが冴えているのか。読んでいるうちに、なんだか絵画ってものがわかってくる気がします。
 でもここでフクロウさんと意見が合わなくてもいいのです。フクロウが「こっちのほうがいいね」と言っても、いいと思わなかったら、フクロウとは趣味が違うんだと思ってください。いくら「基本」といわれても、いいと思えないものを無理に「正解だから…」と理解しようとしなくていいんです。そうやって無理が重なると美術が嫌いになります。みんなが「いい作品だ!」とほめていても『あたいは全然いいと思わない…』という正直な感想を大事にしてほしいです。


 では、この本をなぜにオススメするのかといいますと、この本は読んでいるうちに「表現の引き出し」が増えると思ったからです。
 自分で作品を作っていると、「何がよくないのかわからないけど、ピンとこない」ということが起きます。この本を読めば、その「どこがよくない」のかがわかってくるかもしれません。残念ながら原因がわからなかったとしても、表現の幅が増えると、作品作りのおもしろさも広がってきそうです。
 
「構図」が良ければ、どんなにヘンテコな絵でも良く見えるし、
「構図」がイマイチだったら、どんなに上手でもイマイチになってしまう。


 そんな影響力を「構図」は秘めていると思います。かく言う私もまだまだ勉強中ですが。よかったら本屋で立ち読みしてみてください…。

2010年2月2日火曜日

ゆ、雪だ…

関東方面、雪が降りましたね。
夜中に雪が降っていることに気づいて、そのまんま外へ。
雪の上を歩くとやわらかい。
足がコンクリートの固さにすっかり慣れてしまっていたんだと、いつにない足の刺激に嬉しくなって走ってしまった。


ぼす ぼす 走れる。大股で。


いつもと違う景色は、いつもと違う人たちを呼ぶ。
夜中なのに中学生くらいの女の子が一人で雪の中を行ったり来たり。小走りして楽しそうだ。
親子連れが雪投げなんかしてる。
雪だるまの胴体だけ丸めてある。


いつもと違う日は、いつもと違う物語がそれぞれの心に芽生えるのかもしれない。