2011年1月11日火曜日
2011年1月10日月曜日
算数の時間
ありすは泣いていた。
「算数は体でおぼえるのだ!」
うさぎ大佐の叱責はつづく。
「A たす B は F だ、ありす。何度言わせる気なのだ」
あんまり強く言われていると、なんだか A+B=F が当たり前の事実のような気がしてくる。
「もう時間がない! あのAの扉をくぐってBのヤカンを持って、藤原さんに会いに行くんだ!」
いつから借り物競走になったのか。
そんな疑問をはさむ前に、うさぎ大佐の叱り声が追いかけてくる。
「ありす、時間だ。時間だよ!」
ストップウオッチ片手のグラサンうさぎが怖い。
ありすはうなされていた。
学校に行きたくないお年頃の夢。
ありすには安心して眠れる隠れ家が必要であった。
そんなありすをわかってくれる誰か。
大佐のストップウオッチのない世界。
違う世界へつづいている秘密の道。
今の世界のほかに、たくさんの世界があることを知らない。
君のできることがつながっていく世界。
そこでは ありす、君は輝けるんだ。
でも、ありすはなかなか目が覚めない。
やっと藤原さんにヤカンを渡したのに、お湯を沸かしてなかったことに気づいてAの扉へ戻っていくところであった……。
図工の時間
「先生、図工の時間に自習って何すればいいんですか?」
「ばかだなぁ。それを自分で見つけるんだ。俺なんかこのイス直しちゃうぜ?」
「マイク、あたしは先生に聞いてるの。 ……ボブは何でだまって座ってるの?」
「このイスの座り心地を研究してるんだ」
「…先生、何すればいいかわかりません」
「ジェニー、身の回りのものを見渡して、壊れているもの、使いづらいものはないかな? それをジェニー流に直してごらん」
「はい。えと。あ、自習の黒板が壊れてます!」
「お、その黒板の修理をお願いしてもいいかな?」
「はい! えと…」
「おい、俺もその黒板直しちゃうぞ」
「えー、あたしがやるの。…わかった、一緒にやろう。ボブもやる?」
「ぼくは今、目の前がいかに散らかっていようとも平常心でいられるよう心の中を整理しているんだ」
「それ図工じゃないよ?」
「心の中の図工なんだ」
「ふ〜ん」
「じゃあ、マイク一緒に黒板直そう」
「待て。このイスを直してからだ」
「もう……自習って大変だなあ…」
2011年1月4日火曜日
2010年12月16日木曜日
2010年12月2日木曜日
雨の電車が帰ってきた
ガッタン ゴットン
ゴットン シトシト
『次は〜終点〜山奥村〜』
今日も電車が帰ってきた。
寒かったね。
「お酒も飲むし、お風呂も入るぞ」ってタコおじさんが奥さんと話してる。
雨も、今夜は雪になりそう。
※飲酒後の入浴はたいそう危険でございます
登録:
投稿 (Atom)