2011年1月22日土曜日
2011年1月18日火曜日
「ガラスってこんなもんです」
さてさて、真っ黒くろすけ。
ガラス窯で1日を過ごし、煤が綺麗に取れて無色透明のガラスに。
試作品は、まずまず想像通りの出来栄えで、ヨシヨシ(満)
写真に撮ろうかな。
近くに寄った写真の方が綺麗かな?
なんてやっていたら・・・。
ボキッ!
なんと。
携帯を近くに寄せすぎて、試作品にぶつかった!
手に持てるように、試作品を支えるガラス棒を取り付けるのですが、
後に試作品から取り外すため、取れやすくなっています。
まだ、取り外す時ではないのに、ぶつかった衝撃で試作品から外れた・・・。
手には支えのガラス棒。下を見れば作業台の上にバラバラとなった試作品。
・・・ドジだ。最初からやり直し。
割れるのがガラスです(涙)
いじり
がく:せつない…
新説「ガリバー」
銀の槍がガリバーの肉体に突き刺さる。
小人たちは容赦ない。
ガリバーの背中は銀色の針山のようになっていった。
ガリバーは思い出していた。
自分より小さいと小人を小バカにしていたこと。
小人に「デクノボウのチンチクリン」と言われたこと。
大人げないが、それで戦争までした。
たくさんの小人の家を破壊し、ガリバーは寝ている隙に大量の鼻毛を抜かれた。
だが、それも思い出だ。
今は互いの良さを理解している。
この前は山から程よい小枝をたくさん集めた。
それで小人たちの家を新築するのだ。
でも、ちょっと張り切りすぎて腰を痛めた。
そんなガリバーを見て小人たちは顔を見合わせた。
「オレたちにマカセよ!」
小人たちは口々に「実は鍼灸シッテる」「ここツボ」「角度がダイジ」
などと言うが早いかザクザクとぶっとい槍を突き刺してきた。
痛い。
好意はありがたいが痛い。
腰の痛さより痛い。
なんか間違ってる痛さな気がする。
しかしガリバーは耐えた。
戦争で味わった朝起きると鼻毛がない恐怖、家を失って小人たちの顔が引きつって…そんな顔がいっぱい…。
あんなのはもうイヤだ。
この「はりきゅう」に耐えて、明日も小人たちと山に行くのだ。
少しずつ分かり合うのだ。
そうだ。
「もう少しやさしく刺してくれないか」
「ワカッタ」
小人たちは、どうやら強く刺さないとガタイのでかいガリバーには効かないと思い込んでいたようだ。
ガリバーはまた一歩小人に近づけた気がした。
2011年1月16日日曜日
「古本づくり」
サンタが湯につかった。
もとい
サンタについて書かれた本をお湯の中に落とした。
この前は寺山修司が湯につかった。
本を読みながら風呂に入っていると、思わずコックリ、コックリとやってしまう。
コックリ
「おっと、ねむい」
コックリ
「うっと、まだまだ」
ガックリ
ボチャーン
ビショビショの本をドライヤーで乾かすと、ヨレヨレゴワゴワになって本の厚さが4倍くらいになった。
まるで長い年月を生き抜いてきた本のような有様。
「書を捨てよ町へ出よう」
と言った寺山さんは、本を湯に捨てると古本を作れるというワザを教えてくれた。
でもどこで使えるかが…
もとい
サンタについて書かれた本をお湯の中に落とした。
この前は寺山修司が湯につかった。
本を読みながら風呂に入っていると、思わずコックリ、コックリとやってしまう。
コックリ
「おっと、ねむい」
コックリ
「うっと、まだまだ」
ガックリ
ボチャーン
ビショビショの本をドライヤーで乾かすと、ヨレヨレゴワゴワになって本の厚さが4倍くらいになった。
まるで長い年月を生き抜いてきた本のような有様。
「書を捨てよ町へ出よう」
と言った寺山さんは、本を湯に捨てると古本を作れるというワザを教えてくれた。
でもどこで使えるかが…
2011年1月11日火曜日
2011年1月10日月曜日
算数の時間
ありすは泣いていた。
「算数は体でおぼえるのだ!」
うさぎ大佐の叱責はつづく。
「A たす B は F だ、ありす。何度言わせる気なのだ」
あんまり強く言われていると、なんだか A+B=F が当たり前の事実のような気がしてくる。
「もう時間がない! あのAの扉をくぐってBのヤカンを持って、藤原さんに会いに行くんだ!」
いつから借り物競走になったのか。
そんな疑問をはさむ前に、うさぎ大佐の叱り声が追いかけてくる。
「ありす、時間だ。時間だよ!」
ストップウオッチ片手のグラサンうさぎが怖い。
ありすはうなされていた。
学校に行きたくないお年頃の夢。
ありすには安心して眠れる隠れ家が必要であった。
そんなありすをわかってくれる誰か。
大佐のストップウオッチのない世界。
違う世界へつづいている秘密の道。
今の世界のほかに、たくさんの世界があることを知らない。
君のできることがつながっていく世界。
そこでは ありす、君は輝けるんだ。
でも、ありすはなかなか目が覚めない。
やっと藤原さんにヤカンを渡したのに、お湯を沸かしてなかったことに気づいてAの扉へ戻っていくところであった……。
図工の時間
「先生、図工の時間に自習って何すればいいんですか?」
「ばかだなぁ。それを自分で見つけるんだ。俺なんかこのイス直しちゃうぜ?」
「マイク、あたしは先生に聞いてるの。 ……ボブは何でだまって座ってるの?」
「このイスの座り心地を研究してるんだ」
「…先生、何すればいいかわかりません」
「ジェニー、身の回りのものを見渡して、壊れているもの、使いづらいものはないかな? それをジェニー流に直してごらん」
「はい。えと。あ、自習の黒板が壊れてます!」
「お、その黒板の修理をお願いしてもいいかな?」
「はい! えと…」
「おい、俺もその黒板直しちゃうぞ」
「えー、あたしがやるの。…わかった、一緒にやろう。ボブもやる?」
「ぼくは今、目の前がいかに散らかっていようとも平常心でいられるよう心の中を整理しているんだ」
「それ図工じゃないよ?」
「心の中の図工なんだ」
「ふ〜ん」
「じゃあ、マイク一緒に黒板直そう」
「待て。このイスを直してからだ」
「もう……自習って大変だなあ…」
2011年1月4日火曜日
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