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街
やどかりの家
四角いバージョン
こんなにたくさんの命
たくさんの願い事
人事を尽くしてくれたんだから
人の運命にまかせることにした
ジョウロで水まいて
洗濯ママに
いたずら
宇宙人がまぎれてたら
そこだけ指で雲よけて
じっくりスケッチ
人間はいつまでたっても
ヘンチクリンだなぁ
と、つぶやいたり
今度のジブ○はおもしろいかなぁ
なんて
言って
気ままに空を飛んでいく
運命の輪を解く鍵は
ずっと昔におっことした
「ばらばらになって、またくっつける」
バラ美の趣味は分解と組み立てだった。
バラバラにして、組み立て直したら
違うものになっている。
そんな子供の頃に思ったことを、今も信じている。
バラ美の真上に爆弾が落ちて
地上に何も残んなくても
バラ美は何か違うものになって、組み立てられる。
バラ美はバラバラになる夢を見ながら
散らばった頭の中の部品を組み立てる。
どこかで光る
再構築の瞬間
バラ美はそこに命を見ていた。